2025年1月から6月の半年間に日本を訪れた外国人旅行者数が、過去最多の2151万8100人に達し、前年同期比で+21.0%の大幅増となりました。これは統計開始以来、最も早く2000万人を突破した記録であり、日本の観光産業にとって重要な節目となります。
日本政府観光局によると、6月単月の訪日外国人数は337万7800人に達し、6月として過去最多となりました。
国・地域 | 旅行者数(上半期) | 前年比増加率 |
---|---|---|
韓国 | 478万3500人 | +7.7% |
中国 | 471万8300人 | +53.5% |
台湾 | 328万4700人 | +約15% |
ロシア | 非公表 | +103.7% |
スペイン | 非公表 | +49.1% |
中東地域 | 非公表 | +53.8% |
香港 | 非公表 | −0.4% |
観光庁の発表によると、外国人旅行者の2025年上半期における日本国内での消費額は4兆8053億円に上り、前年同期の約3.9兆円を大きく上回って過去最高となりました。
特に中国からの旅行者による消費額が5160億円と最も多く、次いでアメリカ3566億円、台湾2915億円と続きます。1人当たりの支出額では、イギリスが44万4000円で最も高額でした。
インバウンドの恩恵は依然として三大都市圏(東京・大阪・名古屋)に集中しており、地方への観光客分散が引き続き課題とされています。政府や自治体は、地方空港の活用や地域観光資源の発信、多言語対応の強化などを推進する必要があります。
過去最速で2000万人を突破した今回の訪日旅行者数と過去最高のインバウンド消費額は、日本経済にとって明るい兆しです。今後はさらなる回復に加え、質の高い観光体験の提供と、持続可能な観光モデルの構築が求められます。
本記事は、2025年7月16日時点で公表されている日本政府観光局および観光庁の公式統計データをもとに作成されたものです。掲載情報は報道目的であり、投資判断や旅行の決定を直接的に推奨するものではありません。最新の詳細情報については、各公式機関の発表をご確認ください。
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