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BTC/USD テクニカル分析(1時間足):118,000ドルの攻防、下落トレンド再開か押し目買いの好機か?

BTC/USD テクニカル分析(1時間足):118,000ドルの攻防、下落トレンド再開か押し目買いの好機か?

市場の背景と現在の価格動向

2025年7月17日現在、BTC/USD(ビットコイン/米ドル)は1時間足チャートにおいて、直近のサポートラインである118,000ドルを試す展開が続いています。週初にかけては上昇基調を見せていたものの、買い圧力が続かず高値圏での失速が明確化。現在は短期的な調整局面にある可能性が高まっています。本稿では、テクニカル分析の観点から、移動平均線、MACD、ADX、出来高など複数の指標を用いて相場の動向と今後の戦略ポイントを探ります。

移動平均線分析:50MAと200MAが示す転換シグナルに注目

チャートに表示されている短期移動平均(50MA:青)と長期移動平均(200MA:赤)を比較すると、現在は両者が徐々に接近しつつあります。これは、短期的な買い優勢の勢いが失われつつある兆候であり、場合によっては「デッドクロス」の出現につながる可能性があります。移動平均線のクロスは、トレンド転換のシグナルとして広く認識されているため、次の1〜2時間足でクロスが発生するかどうかは、今後の方向性を判断する重要な材料となります。

価格が現在118,000ドルの水準で推移していることからも、もしこのラインを割り込む場合、次のサポートは中期的に見て115,000ドル前後が意識されるでしょう。一方、反発した場合には短期レジスタンスである119,500ドルを突破できるかがポイントです。

MACDの挙動:モメンタムの鈍化が示す短期反落リスク

MACD(移動平均収束拡散法)を見ると、MACDライン(黄色)はシグナルライン(赤)を上抜けたものの、その差は縮小し始めており、ヒストグラムも勢いを失ってきています。これは買いの勢いが鈍化していることを示しており、短期的な反落リスクを警戒すべき状況にあることを意味します。

なお、MACDはトレンドの「方向性」と「勢い」を同時に視覚化するため、価格が横ばいでもMACDが収束・発散することで潜在的な転換を事前に察知できる指標です。詳細はこちらをご参照ください。

ADX:明確なトレンド発生には至らず

ADX(Average Directional Index)を見ると、現在40前後の水準で推移していますが、DI+とDI-の差が明確ではないため、強いトレンドが発生しているとは断定できません。ADXが25を超えている点は一定の方向性があることを示しますが、買いと売りのどちらが優勢かを判断するにはDIラインの交差が必要です。

そのため、ADX単独ではトレンドの有無のみを示し、方向性はDI+(上昇圧力)とDI-(下落圧力)の比較が重要です。今回のチャートではやや売り優勢に傾いている印象がありますが、まだ明確な転換シグナルとは言い切れません。

出来高と価格の関係:売り仕掛けに対する市場の耐性を観察

注目すべきは、価格が117,800ドルを下回ったタイミングで、出来高が一時的に急増した点です。これは売り仕掛けが入った可能性を示しますが、その後の強い反発が見られなかったことから、市場全体の買い意欲の弱さが浮き彫りになっています。

トレンドフォロワーにとっては、出来高を伴う動きがブレイクアウトの信頼性を判断する鍵となります。今後もボリュームの推移には継続的に注目する必要があります。

サポート・レジスタンスレベル詳細

レベル 価格 意味・根拠
短期レジスタンス 119,500ドル 上ヒゲが複数確認された水準であり、短期的な利確圧力が出やすい
次のターゲット 121,000ドル 心理的節目および前回の戻り高値、ブレイクで新たなトレンド発生の可能性
短期サポート 117,800ドル 反発実績があり、下ヒゲの多い価格帯
中期サポート 115,000ドル 200SMAの位置と出来高が集中する価格帯

まとめ:今後の戦略的視点と注目ポイント

現在のBTC/USDは、テクニカル的には「迷い」の局面に入っています。移動平均線の交差、MACDの収束傾向、ADXの中間水準といった指標から判断すると、相場が次のトレンドを模索している段階です。モメンタムが失われつつある一方、出来高が再び増加すれば新たな方向感が生まれる可能性もあります。

短期トレーダーは117,800ドル近辺での反発を見極めつつ、ブレイクアウト時の出来高の伴い方に注意する必要があります。中期的には、115,000ドルのサポートが崩れるか否かが重要な分水嶺となります。

戦略としては、モメンタム回復の兆し(MACDの再上昇、出来高増加)を確認してからのエントリーが有効であり、反発シグナルが明確でない限りは慎重な姿勢を保つことが推奨されます。

※免責事項:本記事は情報提供のみを目的としており、いかなる金融商品への投資助言を構成するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。

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本記事は情報提供のみを目的としており、金融または投資の助言を行うものではありません。本文中の分析および戦略は過去のデータや現在の市場状況に基づくものであり、今後変更される可能性があります。投資判断を行う際は、必ずご自身で調査を行い、必要に応じて専門家にご相談ください。
 

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DANIEL JOHN GRADY
著者

Daniel John Grady は、金融アナリスト兼ライターです。彼は財務管理の学位を持つ元 CFO であり、英語とスペイン語の両方で出版されています。 10年以上の株式取引経験を持つ彼は、主にラテンアメリカを中心とした外国為替と新興市場に関心があります。

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