【ドル円146円割れ秒読み?】止まらない下落トレンド、次は145円台突入か！

DANIEL JOHN GRADY
2025年05月15日

USD/JPY分析 – 146.00割れ目前、下値模索の展開か

概要（2025年5月15日）

USD/JPYは現在146.04付近で推移しており、心理的節目である146.00を割り込むかどうかが注目される局面です。直近の値動きでは短期的な反発後に再び弱含みとなっており、売り優勢の流れが継続中です。テクニカル指標である移動平均線（MA）、ADX、DMI、そして出来高（ボリューム）を総合的に分析すると、下降トレンドが継続する可能性が高いと見られます。特に、短期的な戻りが鈍くなっており、146.00を明確に割ると145.50〜145.20のサポートゾーンが意識される展開となりそうです。

注目ポイント1：移動平均線に上値を抑えられる展開

USD/JPYは現在、50時間移動平均線（青線）と200時間移動平均線（赤線）の間で推移していますが、50MAが強力なレジスタンスとして機能しており、上昇を試みるたびに上値を抑え込まれています。このような形状は典型的な戻り売り局面でよく見られ、売り圧力が強い状態を示しています。146.00が割れると200MAも割り込む可能性が高く、テクニカル的には下方向の加速が想定されます。

注目ポイント2：ADXとDMIが示す売り優勢の地合い

下段のインジケーターに注目すると、ADX（黄色ライン）はやや低水準で横ばいに推移しており、現在は明確なトレンドの発生初期段階といえます。一方、DMIでは−DI（赤線）が+DI（緑線）を引き続き上回っており、売り方向へのモメンタムが優勢な状況が継続しています。この状態が維持される限り、短期的な反発があっても再び下落圧力が強まる可能性があります。

注目ポイント3：増加する出来高と売り圧力の関係

出来高（ボリューム）を見ると、直近の下落局面で取引量がやや増加傾向にあり、売り圧力が実需や投機的な売りによって支えられている可能性があります。出来高が増加しながら146.00を割る動きが確認されれば、マーケットが次のサポートである145.50〜145.20を目指す準備が整ったと判断できます。

※画像出典：cTraderプラットフォーム

今後の展開予想とトレード戦略

USD/JPYは、以下のテクニカルな分岐点を中心に、今後の方向性が定まっていくと考えられます。

146.00のサポートを明確に割り込むか：このラインを下抜けると、次のターゲットは145.50〜145.20。
50時間MAのブレイクに失敗：上昇しても再び売られやすく、戻り売り戦略が有効。
ADXが0.20を超えるかどうか：トレンドの明確化にはADXの上昇が鍵を握る。

トレードシナリオ例

弱気シナリオ（下落狙い）
エントリー：146.00明確割れ後にショートエントリー
利確目標：145.50〜145.20
損切り：146.30上抜け

強気シナリオ（短期反発狙い）
エントリー：146.00付近でのサポート反発確認後にロングエントリー
利確目標：146.40〜146.60
損切り：145.80割れ

まとめ：

USD/JPYは現在、移動平均線やDMIなど複数のテクニカル指標が示す通り、売り優勢の状況が続いています。特に146.00のサポートラインを割るかどうかが、今後の下値展開を左右する重要なカギとなるでしょう。ADXが上昇し、明確なトレンドが形成されれば、売りポジションの優位性がさらに高まります。短期の反発局面も視野に入れつつ、リスク管理を徹底したトレードが求められます。