2025年7月18日現在、BTC/USD(ビットコイン/米ドル)は1時間足チャートで堅調な上昇を見せており、重要な節目となる120,000ドルを目前に控えています。ここ数日の動きでは、安定した買い需要に支えられながら緩やかな上昇トレンドを形成しており、テクニカル的にも複数の指標が「強気継続」を示唆しています。
本稿では、テクニカル分析の観点から、ローソク足パターン、移動平均線(MA)、MACD、ADX、出来高を総合的に解説。さらに、今後意識されるサポート・レジスタンス水準や、トレーダーが取るべき戦略にも焦点を当てていきます。
cTraderプラットフォーム によるチャート分析
チャート上では、短期移動平均線(おそらく20EMA)と長期移動平均線(200SMA)の両方が右肩上がりに推移しており、現在のローソク足は両者を上回って位置しています。この構造は典型的な上昇トレンドの特徴であり、特に20EMAと200SMAの乖離拡大は、強気トレンドが加速している証拠と考えられます。
また、トレンド転換のサインである「ゴールデンクロス(短期MAが長期MAを上抜ける)」が視野に入りつつあり、中期的にも強気相場継続の可能性を高めています。移動平均線はトレンド判断において極めて有効なツールです。
下段に表示されているMACDでは、MACDライン(黄色)がシグナルライン(赤)を上抜け、ヒストグラムがゼロライン上で拡大しつつある状況です。これは買いモメンタムの再拡大を示唆し、価格の下支えが強いことを示しています。
前回の下落フェーズでは一時的なクロスが見られましたが、すぐに反発に転じており、強いトレンドでは「ダマシ」が起こりやすいことも裏付けています。MACDはモメンタムとトレンド転換を評価する上で、非常に信頼性の高い指標のひとつです。
ADX(緑線)は現在60付近で推移しており、これは強いトレンド相場が継続中であることを示します。一般的にADXが25を超えると「明確なトレンドが存在」とされ、40を超えると「非常に強いトレンド」が発生していると解釈されます。
この数値からも、BTC/USDは明らかに買い方主導の環境下にあると評価でき、短期的な戻り売りは入るものの、基調は堅調な上昇であると考えられます。
価格上昇とともに取引量(出来高)も増加している点に注目です。特に直近の陽線の伸びに呼応する形で出来高が拡大しており、これは「出来高を伴う上昇」が発生していると判断されます。
一般的に、出来高が伴わないブレイクは「フェイクアウト」となるケースが多いのに対し、出来高を伴った上昇は「本物のブレイクアウト」とされる傾向があります。こうした観点からも、今回の上昇トレンドには一定の信頼性があるといえるでしょう。
レベル | 価格 | 意味・根拠 |
---|---|---|
短期レジスタンス | 120,200ドル | 直近の高値、心理的節目でもあり反落の警戒ポイント |
次のターゲット | 121,500ドル | 2025年6月高値付近、一段の上昇が意識される価格帯 |
短期サポート | 118,500ドル | 20EMAと重なるエリア、押し目買いが入りやすい |
中期サポート | 117,000ドル | 200SMAの位置で、複数回反発の見られる水準 |
現在のBTC/USDは、「出来高を伴う上昇トレンド」「強気の移動平均構造」「明確なモメンタムの再拡大」という複数の要素が重なり、テクニカル的には強気継続が濃厚な状況です。
ただし、短期的には120,200ドルを前にした利確売りや一時的な下落の可能性も否定できません。押し目を形成した際には、118,500〜117,000ドルが戦略的なエントリーポイントとなりうるゾーンとして注目されます。
全体として、モメンタムの再加速と出来高の裏付け、そしてテクニカルな支持がそろっている今、BTC/USDのさらなる上昇を前提にした戦略が有効と考えられます。
今後は120,200ドルの攻防が焦点となり、ブレイクすれば121,500ドルまでの上昇余地が広がります。逆に一時的な反落が生じた際も、押し目買い戦略が依然として有効です。
※免責事項:本記事の内容は情報提供を目的としており、投資助言を構成するものではありません。トレードの最終判断はご自身の責任で行ってください。
本記事は情報提供のみを目的としており、金融または投資の助言を行うものではありません。本文中の分析および戦略は過去のデータや現在の市場状況に基づくものであり、今後変更される可能性があります。投資判断を行う際は、必ずご自身で調査を行い、必要に応じて専門家にご相談ください。
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