【ユーロドル急反落!?】1.1250失速で再び1.11台へ突入の恐れ！

DANIEL JOHN GRADY
2025年05月15日

EUR/USD分析 – 1.1220攻防、上値の重さが鮮明に

概要（2025年5月15日）

EUR/USDは現在1.1204付近で推移しており、前日の上昇トレンドが一服した状況です。1.1250付近で反落して以降、徐々に上値を切り下げながら1.1200の節目を維持できるかが焦点となっています。テクニカル面では、短期的な上昇の勢いが弱まりつつあり、特にADXの伸び悩みやDMIの縮小からも買いのモメンタムに陰りが見え始めています。今後の展開次第では、1.1150〜1.1120のサポートゾーンが再び意識される可能性があります。

注目ポイント1：上値抵抗となる200時間線

EUR/USDは、200時間移動平均線（赤線）に接近したタイミングで反落しており、現在はこの移動平均線が上値抵抗として強く意識されています。一方、50MA（青線）はサポートとして機能しているものの、価格の勢いが鈍化していることから、今後は再度の下抜けリスクにも注意が必要です。

注目ポイント2：ADXとDMIにみる買い圧力の鈍化

チャート下部のADXは上昇トレンドのピークを越えた後、やや横ばいとなっており、現在は0.18付近で推移しています。これはトレンドの強さが一時的に減退していることを示唆しています。また、+DI（緑線）は一時急伸したものの、再び鈍化傾向にあり、−DIとの差が縮小しています。これにより、上昇トレンドの勢いが緩やかに巻き戻されている可能性が考えられます。

注目ポイント3：出来高の低下と反落の兆候

上昇局面で増加していた出来高は、直近では減少傾向にあり、上昇に対する参加者の積極性がやや後退しているように見受けられます。特に、出来高が減少しながらもローソク足が陰線で推移している点は、上昇に対する不安感を示しており、短期的には調整が優勢になる可能性があります。

※画像出典：cTraderプラットフォーム

今後の展開予想とトレード戦略

EUR/USDは、以下の注目ラインとテクニカル要素に基づいて、戦略を構築することが求められます。

1.1200を維持できるか：心理的サポートであり、ここを明確に下抜けると1.1150〜1.1120のゾーンが次のターゲットに。
1.1250レジスタンスの再接近時の値動き：再び反落するようであれば、戻り売りが機能する可能性が高い。
ADXが再上昇するかどうか：0.20を上抜ければトレンド継続の兆候と捉えられる。

トレードシナリオ例

弱気シナリオ（調整下落狙い）
エントリー：1.1200割れを確認後にショートエントリー
利確目標：1.1150〜1.1120
損切り：1.1225超え

強気シナリオ（再上昇狙い）
エントリー：1.1200〜1.1180の押し目でサポート反発を確認後にロングエントリー
利確目標：1.1245〜1.1250
損切り：1.1170割れ

まとめ：

EUR/USDは短期的な上昇からの反落局面にあり、現在は1.1200の攻防が注目されています。移動平均線の位置関係やADX・DMIの動きから見ても、やや買いの勢いが弱まっているため、押し目買いと戻り売りの両面を視野に入れた柔軟な対応が求められます。トレンド転換の初動となる可能性もあり、出来高とモメンタムの変化を見逃さずにトレード戦略を組み立てることが重要です。