【急落警戒】EUR/USDが1.1220割れ目前！チャートが示す「次の暴落サイン」とは？

DANIEL JOHN GRADY
2025年05月09日

EUR/USD分析 – 1.1220下抜け後の反発も限定的、売り地合い続く

概要（2025年5月9日）

EUR/USDは現在1.1244付近で推移しており、前日の急落で1.1220を一時的に割り込んだ後、やや反発が見られています。しかし、上値は依然として重く、テクニカル的にも明確な下落トレンドが継続している状況です。移動平均線（MA）はすべて価格の上に位置しており、ADXとDMIの構成も売り優勢を示唆。出来高も下落局面で増加しており、トレンドの信頼性が高いことを裏付けています。

注目ポイント1：移動平均線の明確な下抜け

現在のEUR/USDは、50時間移動平均線（青線）および200時間移動平均線（赤線）を大きく下回って推移しており、短期・中期ともにベアトレンド（下降基調）が継続中です。8日後半からの急落で1.1260〜1.1220のサポート帯を一気に突破し、戻り局面でも50MAが強いレジスタンスとなっています。この構造は、売り圧力の持続性と戻り売り戦略の有効性を示す典型的な弱気パターンです。

注目ポイント2：ADXとDMIが示す売りトレンドの強まり

チャート下部のADX（黄色線）は下降局面と一致して緩やかに上昇しており、現在0.18〜0.19付近に位置。まだ0.20には達していないものの、トレンド発生の初期段階と考えられます。DMIでは–DI（赤線）が+DI（緑線）を明確に上回っており、売り優勢が続いている状況です。仮にADXが0.20を突破すれば、さらなる下落加速の可能性が高まります。

注目ポイント3：出来高の増加はトレンド継続を裏付け

急落局面において出来高が大きく増加した点も重要なテクニカルシグナルです。1.1220を割った際のボリューム急増は、売り圧力の強さとマーケット参加者のポジション整理を反映しており、短期的な安値割れの信頼性を高めています。現在の小幅反発局面では出来高が減少しており、強い買い戻しの気配は見られません。

※画像出典：cTraderプラットフォーム

今後の展開予想とトレード戦略

EUR/USDの値動きは、以下のテクニカルポイントを軸に分岐していく可能性が高まっています。

1.1260レジスタンスを突破できるか：このラインを上抜ければ、一時的な反発トレンドが視野に入りますが、明確なトレンド転換にはさらなる上昇が必要です。
1.1220サポートの再割れ：再度この水準を下抜ければ、次のターゲットは1.1180〜1.1150となります。
ADXが0.20を超えるかどうか：売りトレンドが確定的になるかどうかの分岐点となります。

トレードシナリオ例

弱気シナリオ（戻り売り狙い）
エントリー：1.1245〜1.1260で反落確認後にショートエントリー
利確目標：1.1180〜1.1150
損切り：1.1275超え

強気シナリオ（短期反発狙い）
エントリー：1.1220での下げ止まり確認後にロングエントリー
利確目標：1.1260
損切り：1.1200割れ

まとめ：

EUR/USDは現在、テクニカル的に売り優勢の相場が継続しています。50時間MA・200時間MAの下での推移、ADXの上昇、–DI優勢、下落局面での出来高増と、弱気要因が複数重なっています。特に1.1260の突破ができない限りは、戻り売り戦略が有効な局面と判断されます。今後の動向に注視しつつ、リスク管理を徹底してトレンドフォローに臨む姿勢が重要です。