ドル円(USD/JPY)は、2025年5月9日現在で145.50円前後まで反落しており、一時は146.50円手前まで上昇したものの、その後は勢いを失い調整局面に移行しています。1時間足チャートでは、短期の押し目買いが入りやすい水準に差し掛かっている一方で、テクニカル指標からはトレンドの鈍化も見て取れます。現在は「強気トレンドの一服」という局面であり、方向感を見極める上で重要な分岐点を迎えている状況です。
チャートでは、50時間移動平均線(青)と200時間移動平均線(赤)がともに上昇傾向を維持しており、中期的な上昇トレンドにあることが確認できます。特に価格が両移動平均線を上回って推移している点は、買い方優勢な環境を示す重要なシグナルです。ただし、直近では高値更新が止まり、陰線の出現とともに50MAに向けての下押し圧力がかかっているため、押し目形成か、トレンド転換かを見極める重要局面にあります。
テクニカル下部に表示されたDMI(方向性指数)では、+DI(緑)が−DI(赤)を依然として上回っており、買い方向の優勢は継続しています。一方で、ADX(黄色線)はピークから下降中で、これは「トレンドの勢いが弱まり始めている」兆候といえます。ADXは現在0.30弱の水準にあり、過去の上昇局面では明確なトレンドを示していましたが、今は過熱感が一服し、方向感の模索段階に入っている印象です。
直近のローソク足では、長い陽線に続いて複数の小陰線が出現しており、「買いの失速」と「利確売りの優勢」が読み取れます。また、出来高は146円台でピークをつけた後に徐々に減少しており、これは新規の買いエントリーが控えられている状態とも解釈できます。今後、再び出来高を伴って上昇する動きが出ればトレンド継続の可能性が高まり、一方で145.20割れのような展開になると、売りに勢いがつくリスクが増します。
※画像出典:cTraderプラットフォーム
以下のテクニカルレベルと指標の動きが、今後のUSD/JPYの方向性を左右する鍵となります:
上昇継続シナリオ(押し目買い)
エントリー:145.20付近で下げ止まり確認後にロングエントリー
利確目標:146.00〜146.50
損切り:144.90割れ
下落反転シナリオ(短期売り)
エントリー:145.00明確割れでショートエントリー
利確目標:144.30〜144.00
損切り:145.50超え
USD/JPYは現在、テクニカル的には中長期上昇トレンドを維持しているものの、短期的には調整・反落の可能性もあり、買い一辺倒の戦略には注意が必要な局面にあります。移動平均線はまだサポートとして機能していますが、ADXとローソク足のパターンからは一時的な売り圧力の高まりが感じられます。今後は145.00円のサポートを注視しつつ、方向性の確定を見極めたトレードが求められるでしょう。
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