【要注目】EUR/USDが再び上昇トレンドへ？1.1330ドルの攻防が意味するものとは?

DANIEL JOHN GRADY
2025年05月23日

EUR/USD テクニカル分析：1.1330ドルを突破なるか？

概要

2025年5月23日現在、EUR/USD（ユーロ/米ドル）は1.1330付近で推移しており、短期的なレジスタンスを試す動きが見られます。1時間足チャートでは、上昇トレンドの調整局面からの回復兆候が見られ、再び強気の流れに戻るかが注目されています。本記事では、テクニカル分析の基本に基づき、移動平均線（MA50・MA200）、MACD、およびRSIなどのテクニカル指標を用いて、今後の動向を分析します。

出典：cTraderプラットフォーム

移動平均線（MA50・MA200）の分析

現在の価格は、青色の50期間移動平均線（MA50）をわずかに上抜ける動きが見られ、1.1300付近でサポートが機能しつつあります。赤色の200期間移動平均線（MA200）はより下の1.1250近辺に位置しており、全体としては強気の基調を維持しています。短期的には反発の初動と解釈できます。

MACDの分析とモメンタム

MACDでは、ヒストグラムが縮小しており、モメンタムの下落が鈍化している兆候が見られます。MACDラインがシグナルラインへ接近しており、ゴールデンクロス形成の可能性が浮上しています。クロスが確定すれば、買いシグナルとして注目されます。

RSI（相対力指数）の状況

RSIは現在50前後を推移しており、買いと売りのバランスが拮抗しています。RSIが60を超えると買い圧力の優勢が明確になり、さらなる上昇期待が高まります。

サポート・レジスタンスゾーン

レベル	価格	コメント
直近のレジスタンス	1.1335ドル	レンジ上限と一致
次のレジスタンス	1.1360～1.1380ドル	2025年5月上旬の高値圏
短期サポート	1.1300ドル	50期間移動平均線の位置
主要サポート	1.1250ドル	200期間移動平均線に対応

まとめ

EUR/USDは現在、短期的な底打ちからの反発局面に差し掛かっており、テクニカル指標からは上昇の初動と考えられる動きが見られます。MACDクロスの有無、RSIの突破、そして移動平均線上でのサポート確認が今後の方向性を見極めるカギとなります。特に1.1335ドルのブレイクアウトが確認されれば、次のターゲットである1.1360～1.1380ドルへの展開が現実味を帯びてきます。

本記事は情報提供のみを目的としており、金融または投資の助言を行うものではありません。本文中の分析および戦略は過去のデータや現在の市場状況に基づくものであり、今後変更される可能性があります。投資判断を行う際は、必ずご自身で調査を行い、必要に応じて専門家にご相談ください。