【XAU/USD】1時間足チャート分析｜2025年4月30日

DANIEL JOHN GRADY
2025年04月30日

XAU/USD分析 – 3300ドル割れ目前、売り圧力が再び強まる

概要（2025年4月30日）

XAU/USDは現在3309ドル付近で推移しており、短期的には3300ドルのサポートラインに迫る動きが見られます。ここ数時間は上値の重さが意識され、移動平均線を明確に下回る形で売り優勢の展開が続いています。テクニカル指標では、ADXやDMIがトレンド転換の兆候を示しつつあり、MACDにも弱気シグナルが出始めています。3300ドルを明確に割り込めば、3280ドル〜3265ドルを視野に入れた下落が加速する可能性があるため、売り戦略が有効な相場環境となっています。

注目ポイント1：移動平均線が示す上値の重さ

現在のXAU/USDは、50時間移動平均線（青線）と200時間移動平均線（赤線）の両方をやや下回って推移しており、短期的な戻りもレジスタンスに抑えられる展開です。特に、4月29日の高値圏以降は下向きの50MAに上昇を阻まれており、買いの勢いが失速していることが読み取れます。このまま3300ドルのサポートラインを明確に割り込めば、短期的に新たな下落波動が発生するリスクが高まります。

注目ポイント2：ADXとDMIが示すトレンド減速から再加速の兆し

チャート下部のADX（黄色ライン）は直近で低下傾向にあり、現在はトレンドがやや停滞している状態ですが、+DI（緑線）と−DI（赤線）のクロス状況を見ると、売り方向への再加速の可能性があります。特に−DIが+DIを上回った状態を維持しており、3300ドル割れで再びADXが上昇し始めれば、新たな下落トレンドが発生するシグナルとなる可能性があります。

注目ポイント3：MACDと出来高が示唆する売りの勢い

MACD（下段指標）では、シグナル線（赤）をMACDライン（黄）が下抜けており、デッドクロスが形成されています。加えてヒストグラムもマイナス圏で推移しており、モメンタムは弱含みを示唆。出来高も直近で増加傾向にあり、売り圧力が徐々に強まっている様子が伺えます。出来高を伴った3300ドル割れが確認されれば、売りポジションの優位性はさらに高まると見られます。

※画像出典：cTraderプラットフォーム

今後の展開予想とトレード戦略

XAU/USDの今後の動向は、以下の重要テクニカルポイントに注目が集まります。

3300ドルのサポートを維持できるか：このラインを明確に割れば、次のターゲットは3280〜3265ドル。
移動平均線（MA）に対する価格の位置：短期的にMAの下で推移が続く限り、戻り売りが有効。
ADXが再上昇に転じるか：トレンド再加速のシグナルとなるため、売りポジションのタイミング判断に有効。

トレードシナリオ例

弱気シナリオ（下落狙い）
エントリー：3300ドル割れ確定後、ショートエントリー
利確目標：3280ドル〜3265ドル
損切り：3318ドル超え

強気シナリオ（短期反発狙い）
エントリー：3300ドル付近での反発確認後、短期ロングエントリー
利確目標：3320ドル付近
損切り：3295ドル割れ

まとめ：

XAU/USDは現在、売り優勢の環境が続いており、特に3300ドルという重要サポートの攻防に注目が集まっています。移動平均線、MACD、ADX、DMI、出来高といった複数のテクニカル指標が弱気の兆候を示しており、短期的な下落リスクが高まっている状況です。特に、3300ドルを割り込む動きがあれば、素早いショート戦略の展開が有効と考えられます。リスク管理を徹底しつつ、トレンドフォロー型の売りポジションを検討していきましょう。