2025年6月10日|出典:USNORTHCOM・米国防総省・カリフォルニア州知事室
米北方軍(USNORTHCOM)の最新発表によると、現在ロサンゼルス都市圏において、約1,700人の国家警備隊(National Guard)が活動しています。この展開は、ドナルド・トランプ前大統領が6月8日(土)に署名した大統領覚書に基づき、最大2,000人の兵力をロサンゼルスへ派遣する計画の一環です。
また、6月9日(月)の夜には追加で2,000人の派遣を命じたことが米国防総省(ペンタゴン)から発表されました。これにより、合計で最大4,000人の州兵がカリフォルニア州南部に配備される見通しです。
カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、これらの連邦軍派遣を「違法かつ非道徳的」であり、「州の主権に対する重大な侵害」であると非難しました。知事は、6月9日午後にサンフランシスコ連邦地裁に提訴し、大統領命令の違憲性を問うとともに、さらなる派遣を阻止する仮処分を求めています。
「これは公共の安全のためではなく、危険な大統領のエゴを満たすための政治ショーだ」と、知事は自身のX(旧Twitter)でコメントし、州民の安全と兵士たちへの敬意を求めました。
今回の展開は、ロサンゼルス市内および郊外においてICE(移民・関税執行局)による移民取り締まりに反対する市民抗議が激化したことに起因しています。デモは複数の主要交差点や公共施設周辺で展開されており、一部では逮捕者や物的損壊も報告されています。米政府関係者は、月曜日の昼時点で1,000人の州兵がすでに市内に配置されており、最初の2,000人の部隊は同日中に全員到着する予定であると述べています。
加えて、米国防当局者3名の発言によると、アメリカ海兵隊(USMC)の約700人が南カリフォルニアの基地からロサンゼルスへの派遣を準備しているとのことです。ただし、軍事作戦の機密性から詳細な日程や展開場所は明らかにされていません。
トランプ政権とカリフォルニア州政府との間で、連邦と州の法的権限を巡る対立はここ数年続いています。特に移民政策に関しては、州側が庇護都市政策を推進する一方で、連邦側は強硬な取り締まりと軍事力による介入を試みており、今回の展開はその象徴的な一幕と見られています。
移民抗議の激化を受け、トランプ氏の命令で州兵1,700人がロサンゼルスに展開。カリフォルニア州知事は州の主権侵害として連邦政府を提訴。
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