イーサリアム価格が年初来高値更新|ETF承認と機関投資家の動きが市場をけん引
ETH価格が3,800ドルを突破。BlackRockのステーキングETF申請や米議会の法整備、機関投資家の大量保有が相次ぐ中、イーサリアム市場は本格的な強気トレンドに入るのか?
2025年7月21日現在、イーサリアム(Ethereum) の価格が3,800ドル台に達し、年初来最高値を更新しました。背景には、ETF への期待感、米国における仮想通貨規制の明確化、そして機関投資家による買い増しがあり、ETH市場全体が明確な強気トレンドに転換している兆しが見られます。
これまで仮想通貨市場は、不透明な規制環境と詐欺事件などにより一般投資家の信頼を損ねる場面が多く見られました。しかし、2025年7月、米下院で暗号資産関連の3つの法案が可決され、ステーブルコイン発行の法的枠組みや CBDC の試験運用ガイドラインが明確になったことで、市場の透明性と安心感が大きく向上しました。特に、BlackRockが米証券取引委員会(SEC)に提出したETHステーキング対応ETFは、従来の現物ETFと異なり、資産保有に加えて報酬(ステーキング)を得られる点で注目されています。これは、保有者にとって「利回り付き資産」となることを意味し、機関投資家にとって魅力的な選択肢となります。
ETH価格の上昇に伴い、関連企業の株価も急騰しています。BitMine Immersion社はピーター・ティール氏の出資報道を受けて株価が30%急騰。イーサリアムを大量保有する同社の時価総額は5億ドルに達しています。その他、BTCSやHive Blockchainなどのマイニング企業も2桁台の上昇を記録しており、仮想通貨と株式市場の連動性が改めて注目されています。
オンチェーン分析では、ETHに関するSNS言及率が43%に達し、過去最高水準を更新。センチメント分析 によると、市場は明確に「強気」ゾーンに突入しています。一方、未実現損益比率(NUPL)では「楽観→警戒」ゾーンへの接近が確認され、短期的な価格調整に対する注意喚起も必要です。
テクニカル分析において、ETHは3,500ドルの重要なレジスタンスを突破し、現在はFibonacci拡張ラインに基づく次の目標値である4,150ドルを目指す動きを見せています。移動平均線(MA50・MA200)ともに上昇傾向を維持しており、短期・中期的にも強気トレンドの継続が示唆されています。
ETHは2022年のThe Mergeにより、Proof of Stake(PoS) に完全移行しました。これにより、トークンをネットワークに預けることで報酬を得られる「ステーキング」機能が中心的役割を担っています。今回のETFではこのステーキング報酬がETF参加者にも分配される可能性があり、新しい収益モデルとして注目されています。
規制整備・機関マネー・技術革新の3要素が重なり、イーサリアムは今や単なる暗号資産の一種ではなく、金融資産としての地位を確立しつつあります。短期的な調整リスクはあるものの、長期的には「デジタル・ゴールド」に匹敵する存在になる可能性も指摘されています。
※本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘を意図したものではありません。ご投資はご自身の判断と責任にてお願いいたします。
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