2025年6月2日、ビットコイン(BTC/USD)は1時間足ベースで心理的節目である105,000ドルを下抜けし、明確な下落トレンドが展開しています。高値圏では売り圧力が強まり、価格は直近で104,800ドル台まで低下。テクニカル指標も軒並み弱気を示しており、投資家心理も慎重なムードが漂っています。本分析ではテクニカル分析の基本に基づき、今後の可能性を探っていきます。
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チャート上では青の20EMAと赤の200SMAがともに下向きに推移しており、典型的な下降トレンドの構成となっています。特に20EMAが200SMAを大きく下回って推移していることから、中短期のトレンド方向は売り優勢であることが明白です。このような状態では、「戻り売り戦略」が機能しやすく、移動平均線がレジスタンスとして機能する可能性があります。
さらに、直近のローソク足を見ると、上ヒゲの長い陰線が複数観測されており、高値圏での売り圧力の強さが確認できます。
MACDは依然としてシグナルラインの下で推移しており、かつヒストグラムもマイナス圏を維持。短期的な買い戻しがあったとしても、全体としては下向きのモメンタムが優勢であり、底打ちの兆しは現時点で確認できません。
ADXは40近辺と高水準を維持。これはトレンドの強さが顕著であることを示しており、今の相場が明確な方向性をもって動いていることを示唆しています。
価格が105,000ドルを明確に割ったタイミングで、出来高も顕著に増加。これは売り勢力がブレイクポイントに集中したことを示しており、「出来高を伴うブレイクダウン」はテクニカル的に信頼性の高いシグナルと見なされます。
レベル | 価格 | 意味・根拠 |
---|---|---|
短期レジスタンス | 105,200ドル | 直近戻り高値。20EMAと重なり戻り売りが出やすい水準 |
次のターゲット(上昇時) | 106,000ドル | 200SMAと一致。主要移動平均線による上値圧力 |
短期サポート | 104,800ドル | 直近安値圏。複数回反発が見られたが割り込み済み |
中期サポート | 104,500ドル | ボリュームゾーンと一致しやすい節目 |
BTC/USDはテクニカル的に見ると依然として「戻り売り戦略」が優位です。移動平均線、MACD、ADX、出来高すべてが一貫して弱気を示しており、短期的な上昇局面は売りの好機として見られやすい状況です。
ただし、104,500ドル付近はボリュームの集中もあり、一時的な反発には注意が必要。ローソク足のパターンやインジケーターの乖離に注目しながら、慎重なエントリー判断が求められます。
※免責事項:本内容は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。最終的な投資判断はご自身で行ってください。
本記事は情報提供のみを目的としており、金融または投資の助言を行うものではありません。本文中の分析および戦略は過去のデータや現在の市場状況に基づくものであり、今後変更される可能性があります。投資判断を行う際は、必ずご自身で調査を行い、必要に応じて専門家にご相談ください。
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