2025年8月12日、BTC/USD(ビットコイン/米ドル)は1時間足チャートで12万ドル手前まで上昇した後、短期的な反落に入り、現在は11万9,960ドル付近で推移しています。8月初旬から続く上昇トレンドは、ビットコインETF関連の好材料、世界的なリスク選好ムードの高まり、そして米国金融政策の据え置き観測など複数の要因によって形成されました。
ビットコインはこれまでの価格推移において、ラウンドナンバー(キリの良い数字)付近で取引が活発化する傾向があります。今回の12万ドルも、心理的節目として多くの市場参加者に注視されており、この水準での値動きは今後の方向性を占ううえで極めて重要です。
現状の1時間足チャートでは、短期移動平均線(50EMA、青)が長期移動平均線(200SMA、赤)を明確に上回り、価格も両者より上で推移しています。これは典型的な上昇トレンドのパターンであり、特に8月8日前後に形成された「ゴールデンクロス」は買いシグナルとして機能しました。移動平均線の傾きも右肩上がりを維持しており、中期的な強気バイアスは依然有効です。
MACDは現在もプラス圏にあり、ラインがシグナルラインを上回っていますが、その差は縮小傾向にあります。ヒストグラムもピークアウトしており、短期的な買いモメンタムが減速している可能性があります。ただし、ゼロラインからの距離はまだ十分にあり、全体としては強気基調が維持されています。MACDの再拡大が確認できれば、次の上昇波動が始まる可能性が高まります。
ADXは50付近を維持しており、市場に明確なトレンドが存在することを示唆しています。一般的にADXが25を超えるとトレンド相場と判断されますが、50という数値は相当強いトレンドを意味します。このレベルを維持できるかが、今後のトレンド継続の鍵です。
12万ドル接近時に出来高が急増したのは買い勢力の強さを反映しています。その後の出来高減少は、市場が方向感を探る「持ち合い局面」に入ったことを示しています。再び出来高を伴って12万ドルを突破すれば、信頼性の高いブレイクアウトとみなされ、さらなる上昇余地が広がります。
レベル | 価格 | 意味・根拠 |
---|---|---|
短期レジスタンス | 120,500ドル | 直近の戻り高値、心理的節目 |
次のターゲット | 122,000ドル | 8月高値圏のラウンドナンバー |
短期サポート | 118,700ドル | 50EMA付近、押し目候補 |
中期サポート | 117,000ドル | 200SMA付近、過去の押し安値 |
短期的には、118,700ドル付近でのサポート維持が重要です。この水準での反発が確認されれば、再び12万ドルを試し、出来高増加を伴えば120,500ドルや122,000ドルまでの上昇も視野に入ります。一方で、このサポートを割り込んだ場合は117,000ドルまでの下落が想定されます。
中期的には、200SMAが上昇傾向を維持する限り、押し目買い主体の強気相場が継続する可能性が高いです。ETF関連の好材料や機関投資家の参入拡大などが追い風となれば、125,000ドル突破も十分に考えられます。ただし、米国の金融政策や世界的なリスクオフムードには警戒が必要です。
ビットコイン価格はテクニカルだけでなく、ファンダメンタルズ要因にも強く影響されます。特に米連邦準備制度理事会(FRB)の政策発表、米CPI、雇用統計は市場の方向性を変える可能性が高い指標です。また、仮想通貨規制や地政学リスクも投資家心理を左右します。
日付 | イベント | 市場予想 |
---|---|---|
8月13日 | 米消費者物価指数(CPI) | 前年比 +3.2% |
8月14日 | 米小売売上高 | 前月比 +0.4% |
8月15日 | FOMC議事要旨 | — |
BTC/USDは歴史的高値圏で攻防を続けています。テクニカル指標とファンダメンタルズの両面を分析し、戦略を練ることが利益機会を最大化するカギです。
※免責事項:本内容は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。必ずご自身で調査を行ってください。
本記事は情報提供のみを目的としており、金融または投資の助言を行うものではありません。本文中の分析および戦略は過去のデータや現在の市場状況に基づくものであり、今後変更される可能性があります。投資判断を行う際は、必ずご自身で調査を行い、必要に応じて専門家にご相談ください。
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