2025年7月3日現在、BTC/USD(ビットコイン/米ドル)は1時間足チャート上で109,000ドル台後半まで上昇しており、心理的・テクニカルな節目である110,000ドルに迫る強気の値動きを見せています。ここ数時間の間に複数の陽線を連続で形成し、調整の後も再び買い圧力が高まっている点から、短期的な上昇トレンドが強く意識されています。
この記事では、テクニカル分析に基づき、チャートパターン、移動平均線、MACD、ADX、出来高など多角的な観点からビットコインの短期相場を評価します。
cTraderプラットフォーム提供のチャート
チャートには、2本の移動平均線が描かれており、赤線が200期間単純移動平均(SMA)、青線が20期間指数移動平均(EMA)と考えられます。現在のローソク足は両移動平均線を明確に上回って推移しており、典型的な上昇トレンドの構造が維持されています。
特に注目すべきは、短期のEMAが中長期のSMAを上抜ける「ゴールデンクロス」の兆候が出ている点です。このクロスは一般的に、買いシグナルとして認識されやすく、今後の価格上昇の可能性を強く示唆しています。こうした移動平均線の動きは、投資家心理にも影響を与えやすく、テクニカルなサポートとしても意識されるでしょう。
MACDは依然としてヒストグラムがプラス圏を維持しつつ、MACDライン(黄)がシグナルライン(赤)と収束傾向にあります。これは、短期的なモメンタムが一時的に減速していることを示しますが、依然として上昇バイアスが崩れていない証左でもあります。
過去数時間にわたり陽線とヒストグラムが共に上昇基調だったことからも、現在の価格水準が単なる一時的な高値ではなく、モメンタムに支えられた堅実な上昇局面である可能性が高いといえます。
ADXは現在60を超える水準に達しており、市場において明確なトレンドが存在することを示しています。一般的に、ADXが25を超えると「明確なトレンド」があるとされ、50を超える場合は「非常に強いトレンド」が進行中であると評価されます。
今回のように高いADX値を背景とした価格上昇は、レンジブレイクアウトではなく本格的なトレンド発生と捉えられ、特にトレンドフォロー型戦略(順張り)との相性が良い局面です。
109,000ドル突破のタイミングで出来高が急増している点は、ブレイクアウトの信頼性を高めています。テクニカル分析の基本的原則として、出来高を伴った価格の動きは市場参加者の本気度を示しており、今回のような状況では買いポジションの信頼性が高まります。
直近ではやや出来高が落ち着いているものの、再度ボリュームが増加した際には次のレジスタンス110,000ドル突破の可能性が一気に高まるでしょう。
レベル | 価格 | 意味・根拠 |
---|---|---|
短期レジスタンス | 110,000ドル | 心理的節目、直近高値 |
次のターゲット | 112,500ドル | 2025年5月の戻り高値、過去の反落ポイント |
短期サポート | 108,000ドル | 押し目買いが入った水準、20EMAと交差 |
中期サポート | 106,500ドル | 200SMAに近く、出来高集中帯でもある |
BTC/USDは現在、モメンタム・移動平均線・ADXといった主要なテクニカル分析指標が揃って強気相場を示しており、110,000ドルのブレイクが現実味を帯びています。
一方で、心理的節目では売りが出やすいため、108,000ドル前後への短期的な押しも想定に入れつつ、エントリーポイントを見極める戦略が有効です。ブレイク後は112,500ドルが次なるターゲットとして意識されやすく、強気バイアスは中期的にも継続する可能性が高いと見られます。
投資判断を行う際には、必ず出来高やMACDの変化、サポートラインの反応などを複合的に確認し、急変時に備える柔軟な対応が求められます。
※免責事項:本記事は情報提供を目的としており、特定の投資行動を推奨するものではありません。取引に際してはご自身の判断と責任で行ってください。
本記事は情報提供のみを目的としており、金融または投資の助言を行うものではありません。本文中の分析および戦略は過去のデータや現在の市場状況に基づくものであり、今後変更される可能性があります。投資判断を行う際は、必ずご自身で調査を行い、必要に応じて専門家にご相談ください。
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