2025年7月10日現在、BTC/USD(ビットコイン/米ドル)は1時間足チャート上で、108,000ドル付近のサポートから急騰し、一時は112,000ドルを試す勢いを見せました。これにより、短期的なボックス相場を上方ブレイクした形となり、市場のセンチメントは強気方向に傾いています。
今回の分析では、テクニカル分析の基本に立ち返りつつ、移動平均線、MACD、ADX、出来高といった主要指標を用いて、今後のシナリオを読み解きます。
cTraderプラットフォームよりチャート提供
チャートを見ると、価格は短期移動平均線(20EMA・青)と長期移動平均線(200SMA・赤)を共に上回って推移しています。特に注目すべきは、20EMAが上向きに鋭く転じ、200SMAを上抜けるゴールデンクロスに近い状態が確認されている点です。
このクロスは通常、上昇トレンド入りのサインとされており、特に短期トレーダーにとっては押し目買いの好機となり得ます。また、価格が20EMAを大きく下回っていないことも、トレンドの一貫性を裏付けています。
MACDでは、MACDラインがシグナルラインを上抜けた後、乖離が拡大しており、ヒストグラムはプラス圏で安定的に拡大しています。このパターンは、短期的な上昇圧力が継続していることを示しており、モメンタムが明確に買い優勢であることを表しています。
MACDの傾きが急であることから、現在の相場は勢いのあるトレンドフェーズに入っていると評価できます。シグナルのクロスとヒストグラムの確認は、エントリーおよび利益確定のタイミングにも活用されます。
ADXは70近い水準で推移しており、これは非常に強いトレンドが存在していることを示唆しています。通常、ADXが25を上回ると明確なトレンド、50を超えると極めて強いトレンドとされ、現在の状況は後者に該当します。
この高いADX値は、買いポジションの継続または押し目での買い戦略を支持するものであり、今後も価格が一定の方向に動き続ける可能性を高めます。
価格の急騰に合わせて出来高も急増しており、これは買いの強さを裏付けるシグナルです。特に111,500ドル付近での出来高の急上昇は、単なる価格の変動ではなく、実需の買いが流入した可能性を示しています。
出来高を伴ったブレイクアウトはテクニカル的に信頼性が高く、これまでのレジスタンスがサポートへと切り替わる可能性があります。このような背景は、相場が「強気継続」の条件を満たしつつある証です。
レベル | 価格 | 意味・根拠 |
---|---|---|
短期レジスタンス | 112,000ドル | 上昇後の高値、上ヒゲが複数発生 |
次のターゲット | 113,500ドル | 心理的節目、テクニカルな反発予測水準 |
短期サポート | 110,500ドル | 急騰後の調整が入りやすい水準 |
中期サポート | 109,000ドル | 20EMA付近、複数回反発した実績あり |
BTC/USDは、明確なトレンド発生後の初期調整段階にありますが、現在の強気モメンタムや出来高の伴う上昇から判断すると、さらなる高値更新の可能性も否定できません。
短期トレーダーにとっては、110,500ドルでのサポート確認後の再上昇局面が狙い目となる一方で、中期的には109,000ドルを明確に下抜けると再調整入りのリスクも考慮する必要があります。
市場全体のセンチメントや、マクロ経済ニュース(例:FOMC声明、米CPI発表など)にも注視することで、より精度の高いトレーディング判断が可能となります。
BTC/USDは1時間足での急騰を経て、明確なテクニカル支持を背景にした強気トレンドを形成しています。モメンタムは依然として高く、移動平均・MACD・ADXの全てが強気シグナルを出している状態です。
短期では112,000ドルでの利確圧力に警戒しつつ、押し目買いのポイントとして110,500〜109,000ドルが注目されます。中長期のポジション戦略では、113,500ドルを突破した際の上昇加速にも期待が持てる状況です。
※免責事項:本記事は情報提供のみを目的としており、投資アドバイスではありません。最終的な投資判断はご自身で行ってください。
本記事は情報提供のみを目的としており、金融または投資の助言を行うものではありません。本文中の分析および戦略は過去のデータや現在の市場状況に基づくものであり、今後変更される可能性があります。投資判断を行う際は、必ずご自身で調査を行い、必要に応じて専門家にご相談ください。
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