2025年5月19日時点のEUR/USDは、1.1240を突破して上昇基調を強めています。過去数日間は1.1180〜1.1220のレンジでの持ち合いが続いていましたが、東京時間後半からロンドン時間にかけて急騰し、上値ブレイクが発生。ローソク足は明確な陽線を形成し、出来高も伴っており、短期的なトレンド転換が意識される場面です。
テクニカル面では、50時間および200時間移動平均線のクロス状況、ADX・DMIの上昇、出来高増加など、複数の強気シグナルが点灯しています。このまま上昇が継続すれば、次のターゲットとして1.1280や1.1300が意識されやすくなりますが、短期的な調整が入る場面では、1.1210〜1.1220ゾーンでの押し目買いが検討ポイントとなるでしょう。
テクニカルの基礎として注目すべきは、EUR/USDが200時間移動平均線(赤線)を上にブレイクした点です。これまでレジスタンスとして機能していた200MAは、現在は価格が上回って推移しており、短期的な買い意欲の強さが反映されています。加えて、50時間移動平均線(青線)も下から支持線として意識される形に変わり、クロス形成によってゴールデンクロスの兆候が出始めています。
この移動平均線のセットアップは、短期トレンド転換の代表的なパターンであり、テクニカルトレーダーからの買いエントリーを呼び込むシグナルとなりやすいです。直近高値である1.1240付近がサポートとして機能すれば、次の上昇局面では1.1280〜1.1300の到達が現実的なターゲットとして浮上します。
トレンドの強さと方向性を評価する上で、ADX(平均方向性指数)とDMI(方向性指数)の動きが重要です。チャート下部に示されているように、ADXは明確な上昇トレンドを描いており、現在0.015台に位置。まだトレンド初動段階といえますが、これは「仕込み期」とも呼ばれ、トレーダーにとって最もリスク対リワードが高くなるタイミングのひとつです。
加えて、+DI(緑線)が−DI(赤線)を大きく上回っており、トレンド方向が「買い」に傾いていることが明確になっています。この状態が継続すれば、ADXが0.020を突破するタイミングで「強いトレンド発生中」と判断されるため、ポジションを持つ際の判断材料として極めて重要な局面です。
価格の動きと並行して注視したいのが出来高の動向です。今回の上昇局面では、明確な出来高増加が確認されており、単なるヒゲで終わるようなフェイクブレイクではなく、実需または短期投資家の資金流入による上昇である可能性が高まっています。
特に、価格が1.1220を突破するタイミングで出来高が急増しており、この価格帯がブレイクポイントとして意識されていたことがわかります。今後の押し目では、出来高を伴った再上昇が確認されれば、さらに高値更新の可能性が高まります。
※画像出典:cTraderプラットフォーム
EUR/USDの短期的なトレンドとトレード戦略を考える上で、以下の水準が重要なカギを握ります。
強気シナリオ(ブレイク後の押し目買い)
エントリー:1.1240〜1.1250の押し目でロング
利確目標:1.1280〜1.1300
損切り:1.1210割れ
弱気シナリオ(反落局面の短期ショート)
エントリー:1.1260〜1.1270での反発失敗を確認してショート
利確目標:1.1215〜1.1200
損切り:1.1285超え
EUR/USDは現在、短期的なトレンド転換の可能性を示しており、1.1240の上抜けと出来高の増加、そしてADXとDMIの買い優勢サインが重なって、上昇の勢いが高まっています。今後の展開では、1.1260〜1.1280を突破できるかどうか、また押し目での買い圧力がどれだけ維持されるかがポイントです。トレンドフォロー型の買い戦略を軸にしつつ、リスク管理を徹底した運用が求められます。
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