EUR/USDは1.1400を一時上抜けたものの、現在は1.1390付近で推移しており、上昇の勢いが一服する兆しが見え始めています。特に、過去数時間の陰線連続出現と出来高の減少は、短期的な反落の可能性を示唆しています。移動平均線、ADX、DMIを用いたテクニカル分析からは、現在の上昇局面がやや過熱しており、利確売りや戻り売りが入りやすい状況にあると見られます。今後は1.1380の維持が鍵となり、これを下抜けるようなら、再び1.1350台への調整局面が視野に入りそうです。
現在のチャートでは、50時間移動平均線(青線)が200時間移動平均線(赤線)を下から上へ抜ける「ゴールデンクロス」の兆候が見られ、これまでの下落基調から上昇転換の可能性を示しています。しかし直近では、ローソク足が50MAに接触しながらやや反発力を欠いており、この平均線がサポートとして機能するかが次の展開を占う上で重要となります。
ADX(黄色ライン)は現在0.15前後で推移しており、トレンド発生初期の水準に位置しています。一方で、DMIでは+DI(緑線)が−DI(赤線)を上回っており、買い方向への優位性が強まっていることが読み取れます。このままADXが0.20を超えるようであれば、上昇トレンドの明確化につながり、さらなる高値更新が期待されますが、+DIがピークをつけつつあることには警戒が必要です。
4月29日早朝の上昇局面では出来高の増加が見られましたが、直近ではやや鈍化しており、買いの勢いが一段落した印象を受けます。出来高が伴わない上昇は継続性に乏しいことが多いため、今後のローソク足の動きとともにボリュームの変化にも注視する必要があります。特に、1.1380〜1.1370のゾーンで反落するようであれば、売りエントリーの好機となり得ます。
※画像出典:cTraderプラットフォーム
EUR/USDは以下の水準を中心に、短期の方向性を決定づける分岐点を迎えています。
強気シナリオ(上昇継続)
エントリー:1.1400の上抜け確定後にロング
利確目標:1.1430〜1.1450
損切り:1.1370割れ
弱気シナリオ(反落狙い)
エントリー:1.1370割れを確認後、ショートエントリー
利確目標:1.1340〜1.1320
損切り:1.1405超え
EUR/USDは、短期的に上昇トレンドに移行しつつあるものの、過熱感や出来高の鈍化が見られる点から、調整リスクにも注意が必要な局面です。移動平均線のゴールデンクロスやDMIの強気シグナルが支える一方で、ADXはまだ本格トレンドの手前にあるため、レンジ的な値動きも想定されます。1.1380の攻防を見極めつつ、慎重なポジション構築を心がけたいところです。
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