【EUR/USD】1時間足チャート分析｜2025年4月28日

DANIEL JOHN GRADY
2025年04月28日

EUR/USD分析 – 1.1350割れ、下落リスクが急拡大中

概要（2025年4月28日）

EUR/USDは現在1.1349付近まで下落しており、心理的な節目である1.1350を下抜けた局面にあります。直近の値動きでは、サポートゾーンを維持できずに弱含み推移しており、売り圧力の強さが意識されています。テクニカル指標であるADX（トレンドの強さ）、DMI（方向性指数）、移動平均線（MA）を総合的に見ると、下落トレンド入りの兆候が強まっています。このまま1.1340を明確に割り込めば、さらなる下値ターゲットとして1.1300〜1.1280が視野に入りそうです。一方で、短期的な反発が入る可能性もあり、戻り局面での売り戦略が有効になる地合いと考えられます。

注目ポイント1：移動平均線下抜けで売り優勢継続

現在のEUR/USDは、50時間移動平均線（青線）と200時間移動平均線（赤線）の両方を下回って推移しており、典型的な弱気パターンに入っています。特に50MAがレジスタンスとして機能し、上昇を試みても上値を抑え込まれる形になっており、売り圧力が強まっていることを示唆しています。加えて、ローソク足の実体も小さくなりつつあり、売買のエネルギーが売り方に傾いている点も注目です。もし1.1340のサポートを割り込めば、次の節目である1.1300を試す動きが出る可能性が高くなります。

注目ポイント2：ADXとDMIが示すトレンド発生前夜

チャート下部のADX（黄色ライン）は緩やかに上昇を続けており、現在0.15台に位置しています。一般的に、ADXが0.20を超えると明確なトレンドが発生したと見なされるため、現在はトレンド発生の「初期段階」にあると解釈できます。また、DMIにおいても−DI（赤線）が+DI（緑線）を上回って推移しており、売り方向への力が強まっていることが読み取れます。この組み合わせは、今後の下落トレンド確立を示唆しており、特に1.1340割れの動きには敏感に反応する必要があります。

注目ポイント3：出来高の推移から見える売りの勢い

出来高（ボリューム）も直近でやや上昇傾向にあり、下落局面における売り圧力の強さを裏付けています。一般的に、出来高が伴った下落はトレンドの信頼性を高めるため、今回の下げには十分な警戒が必要です。特に、出来高が増加しながら1.1340を割る展開になった場合、下落スピードが加速する可能性が高く、短期売りエントリーを検討する価値が高まります。

※画像出典：cTraderプラットフォーム

今後の展開予想とトレード戦略

EUR/USDは、以下の重要ポイントを中心に、今後の展開が分岐していく可能性があります。

1.1340サポートラインを維持できるか：ここを明確に割り込むと、1.1300〜1.1280までの下落リスクが一気に高まります。
1.1360〜1.1370のレジスタンス帯での売り反応：短期的な反発があっても、このゾーンで再び売り込まれる可能性が高いです。
ADXが0.20を超えるかどうか：超えれば下落トレンドが確定し、売りポジションの優位性がさらに増します。

トレードシナリオ例

弱気シナリオ（下落狙い）
エントリー：1.1340割れ確定後、ショートエントリー
利確目標：1.1300〜1.1280
損切り：1.1370超え

強気シナリオ（短期反発狙い）
エントリー：1.1340付近での反発確認後、短期ロングエントリー
利確目標：1.1370付近
損切り：1.1330割れ

まとめ：

EUR/USDは現在、テクニカル的に売り優勢の相場環境にあり、特に戻り売り戦略が有効な局面にあります。移動平均線、ADX、DMI、出来高すべてが弱気トレンド入りの兆候を示しており、今後の下値リスクを意識したトレードが求められます。1.1340の節目を注視しつつ、リスク管理を徹底しながらトレンドフォロー型の売りポジションを検討するのが有効でしょう。