ETH/USDは現在2,576ドル付近で推移しており、前日安値2,360ドル台からの力強い反発が継続しています。心理的な節目である2,600ドルに迫る中、テクニカル面では複数の強気シグナルが点灯しており、さらなる上昇に対する期待が高まりつつあります。ただし、日足レベルでも意識される2,600〜2,620ドルの価格帯は、過去にも反発失敗の履歴があるレジスタンスゾーンであり、短期的には売り圧力との攻防が予想されます。
この分析では、移動平均線、ADX、DMI、ボリューム(出来高)といった主要なテクニカル指標を用いて、今後のETH/USDの動向を詳しく探ります。
ETH/USDは現在、200時間移動平均線(赤線)を明確に下回らずに反発しており、チャート上では「ダブルボトム」に近い反転形状を描いています。反発局面では、50時間移動平均線(青線)も横ばいから徐々に上向きに転じており、短期トレンドの転換が示唆されています。
特に注目すべきは、直近でローソク足が50MAを明確に上抜けてきた点です。これにより、50MAが今後サポートとして機能する可能性が高くなり、短期的な買いエントリーの根拠となります。さらに、このまま価格が2,600ドル台を突破すれば、50MAと200MAのゴールデンクロス形成も視野に入り、中期的な上昇トレンドへの移行期待が高まります。
チャート下部のテクニカル指標に注目すると、ADX(黄色ライン)は底打ちから上昇を開始しており、現在は0付近で推移しています。ADXが0.20以上まで伸びてくると、「明確なトレンド発生」と見なされるため、現在はその初期段階にあると捉えるのが妥当です。
加えて、DMIの+DI(緑線)が-DI(赤線)を明確に上回っている点も重要です。これは買い勢力が売りを上回っていることを示しており、現在の価格上昇が単なる一時的な反発ではなく、一定のトレンド性を持っている可能性を裏付けています。
直近の上昇局面では、出来高(ボリューム)が前日よりもやや増加しており、上昇に「実需」が伴っている点が確認できます。特に、2,400ドル台から2,500ドルを超える局面で買いが優勢となったタイミングで、出来高が連動して増加していることは、テクニカル的にも強い買いエネルギーが流入している証拠です。
このように、価格上昇と出来高増加が連動している状態は、トレンドの信頼性を裏付けるものであり、今後の上昇継続のシナリオに説得力を与えます。出来高が今後も増加傾向を維持するかが、強気戦略継続のカギを握るでしょう。
※画像出典:cTraderプラットフォーム
ETH/USDは以下のテクニカル水準を基準に、今後の動きが分岐する可能性があります。
強気シナリオ(上昇トレンドフォロー)
エントリー:2,600ドルブレイク確定後にロングポジション
利確目標:2,640〜2,680ドル
損切り:2,550ドル割れ(直近の押し安値)
弱気シナリオ(短期的な反落を狙う)
エントリー:2,600ドル手前で反発失敗のローソク足形成後にショート
利確目標:2,500〜2,480ドル
損切り:2,610ドル超えで撤退
ETH/USDは、短期的に2,360ドルから反発を開始し、現在は2,600ドル突破を目指す局面にあります。移動平均線のサポート転換、ADXの回復、DMIの買いシグナル、出来高の増加といった複数のテクニカル根拠が揃っており、短期〜中期での上昇継続の可能性が浮上しています。
ただし、2,600ドル台は過去にも反発失敗が起きた「売り場」として意識されやすいため、ここでのローソク足の動きと出来高推移には特に注目が必要です。トレンドフォロー型のロングを基本としつつ、リスク管理を徹底したポジション構築が求められます。
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