マーク・スチュワード、7年間務めたエンフォースメント・ディレクターを退任

スチュワードは2015年に英国の規制当局に入社しました。

以前は香港とオーストラリアの金融監視機関に勤務していました。

英国金融行動監視機構（FCA）は、執行・市場監視担当エグゼクティブ・ディレクターのマーク・スチュワードが7年ぶりに退任することを通知しました。

スチュワードは、2015年から英国の金融市場規制当局と関わり、多くの重要な執行案件の実施や「Scamsmart」と呼ばれる金融詐欺防止マーケティングキャンペーンの指導を担当しました。

FCAが報告しているように、退任した執行・市場監視担当エグゼクティブ・ディレクターは、英国の上場市場の市場監視にデータ主導のアプローチを開発しました。

FCA最高経営責任者のNikhil Rathiは、「マークは、規制当局および訴訟担当者としての手強い経験をFCAに持ち込み、幅広い領域で重要な執行事例を実現するとともに、FCAの市場監視に対するデータ主導のアプローチを実現しました」と声明の中で述べています。

FCAに入社する前、スチュワードは香港証券先物取引委員会（SFC）に勤務していました。同委員会では、執行部門の業務を担当するエグゼクティブ・ディレクターを務めていました。それ以前は、オーストラリア証券投資委員会（ASIC）でも同様の職務に就いていました。また、1989年にメルボルン大学で法学博士号を取得しています。

マーク・スチュワードは、「過去7年間、多くの困難の中でFCAに貢献できたことは光栄であり、私が異動することで、将来に向けてこのような強力なチームを残すことができる」とコメントしています。

ここ数ヶ月のFCAの変化

スチュワードの退任に先立ち、英国の金融市場監督機関は、2人の新メンバーの就任を明らかにしていた。まず、7月に英国財務省は、FCAの新議長にアシュリー・アルダー氏の就任を決定しました。開示されているように、同氏は香港SFCの会長職を退き、2023年初頭に就任する予定です。

8月、FCAは、これまで本国のオフィス・ディレクターを務めていたRuairi O'Connellを国際担当ディレクターに任命したことを発表しました。オコンネル氏の役割は、同機関の国際開発戦略の策定を支援することです。

2022年初め、FCAはデジタル資産市場を含む新しい3年間の成長戦略を発表しました。とりわけ、規制当局は、消費者の金融被害を防ぐためにその資源を活用することに意欲的です。