【バンフ(カナダ・アルバータ州)15日 ロイター】 — 緊張が高まる中東情勢とロシアによるウクライナ侵攻の継続を背景に、主要7カ国首脳会議(G7サミット)が16日、カナダ西部のカナナスキスで開幕する。
議長国カナダのカーニー首相は、地政学的安定の確保に加え、重要鉱物のサプライチェーン強化、雇用創出、脱炭素経済への移行といった経済課題にも重点を置く構えだ。
イスラエルがイランの核施設を空爆したことに端を発し、両国間の報復が激化。双方で死傷者が増加し、国際社会の懸念が高まっている。
関係者によると、今回のサミットではイランに対して緊張を緩和するよう求める共同声明が採択される見通しだ。
ドイツのメルツ首相は記者団に対し、サミットでの最大の目標は「イランに核兵器を保有させず、イスラエルの自衛権を確保し、外交的解決の余地を広げること」だと語った。
さらに、「この問題はG7サミットの中で最も重要な議題になる」と断言した。
G7では経済面でもサプライチェーンの強化が焦点となっている。特に電気自動車や再生可能エネルギー分野で需要が高まるレアアースやリチウムなどの重要鉱物の確保は、各国にとって戦略的優先事項となっている。
地政学的緊張と経済課題の両面に直面する現在、G7がどのような合意に至るかは、今後の世界秩序に大きな影響を与える。特に中東問題への対応次第では、国際的な外交圧力の流れが変化する可能性もある。
国際協調が求められる今、G7のリーダーシップに世界の注目が集まっている。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
G7サミットがカナダで開幕。中東とウクライナ情勢、重要鉱物供給など国際課題に各国首脳が対応を協議。
地政学リスクと経済問題の両面で、G7の結束が国際秩序に影響を与える見通し。
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