2025年6月26日時点、BTC/USD(ビットコイン/米ドル)は1時間足チャートにて107,000ドル台後半で推移しています。ここ数時間で一時108,000ドルを上抜けたものの、利確売りに押され再び調整局面に入りました。過去2日間の動きを俯瞰すると、安値圏からの持ち直しを経て高値圏での揉み合いが続いている状況です。
本稿では、テクニカル分析を用いて、短期的なトレンドの方向性と注目すべき価格水準、そしてエントリー・エグジット戦略を整理していきます。
チャートでは、短期移動平均線(青のMA50)が明確に中長期移動平均線(赤のMA200)を上回り、上昇傾向が鮮明になっています。これはトレンドの継続性を示すシグナルであり、上昇トレンドにおける「ゴールデンクロス」に近い形状となっています。
現在の価格は両移動平均線を安定的に上回って推移しており、テクニカル的には「押し目買い」が有効とされる局面です。特にMA50が緩やかに上昇を続けていることから、中期的な買い圧力の存在も確認できます。
MACDでは、MACDラインがシグナルラインの上に位置しており、依然として強気のモメンタムが続いていることを示しています。ただし、ヒストグラムの縮小傾向が見られ、勢いにやや陰りがある点には留意が必要です。
これにより、短期的には価格が高値圏で停滞、あるいは一時的な下落圧力に晒される可能性もあります。とはいえ、シグナルがデッドクロスに転じていない限り、明確なトレンド転換とは言えません。
注目すべきはADX(平均方向性指数)の動きです。現在、ADXはおおよそ60前後の高水準にあり、強いトレンドが存在していたことを裏付けます。しかし、直近では若干の低下傾向が見られ、ピークアウトの可能性も否定できません。
このような場面では、トレンドが緩やかにフェードアウトしてレンジ相場へ移行することもあるため、ブレイク待ち戦略やボラティリティ低下を想定したレンジ内トレードへのシフトも検討に値します。
直近の価格推移では、出来高が落ち着いており、エネルギーの蓄積を示唆しています。高値圏での横ばいが続く一方で、新たな材料が入れば一気にボラティリティが再拡大する可能性もあります。
とくに108,000ドル台での価格アクションに注目が集まっており、ここを明確にブレイクすることで買いの加速が期待されます。逆に107,000ドルを割り込む場合は短期的な下落に転じる可能性があるため注意が必要です。
レベル | 価格 | 意味・根拠 |
---|---|---|
短期レジスタンス | 108,000ドル | 上ヒゲ複数確認、高値圏での反発ポイント |
次のターゲット | 108,500ドル | 心理的節目および過去の戻り高値水準 |
短期サポート | 107,000ドル | 直近安値ゾーンで、割り込みは下落加速の懸念 |
中期サポート | 106,000ドル | MA50との交差点、ボリュームゾーンとも一致 |
BTC/USDは高値圏での攻防が続いており、トレンドの継続か反転かを見極める重要なフェーズにあります。モメンタム指標は一部で減速を示しているものの、依然としてトレンド自体は崩れていないため、107,000ドル付近での押し目を積極的に狙う戦略も有効です。
一方で、108,000ドルを超える明確なブレイクアウトが確認された場合は、新たな上昇局面への突入シグナルと捉えることができます。逆に、107,000ドルを割り込む場合には一時撤退やリスク管理を強化することが重要です。
今後の経済指標発表や市場のセンチメント変化によって、再び動意づく展開が予想されますので、柔軟かつ機動的な対応が求められる局面です。
※免責事項:本記事の内容は情報提供を目的としたものであり、特定の投資判断を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。
※本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。実際の取引はご自身の判断と責任で行ってください。
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