2025年6月13日、BTC/USD(ビットコイン/米ドル)の1時間足チャートは、直近で104,200ドル台まで急落。その後やや反発しているものの、下落トレンドの中にいる状況です。テクニカル分析の観点から、移動平均線、出来高、モメンタム、主要サポート・レジスタンスを総合的に検証し、今後の見通しを解説します。
チャートでは、短期移動平均線(20EMA・青)と長期移動平均線(200SMA・赤)の両方が明確に下向き、なおかつ価格がこの2本のMAを下回って推移しています。これは典型的な下落トレンドのサインです。移動平均線のクロスが発生しているかも確認しましょう。特に短期線が長期線を下抜ける「デッドクロス」が下落トレンド継続の目安となります。
急落タイミングで出来高が大幅に増加しており、「投げ売り」や「損切り」が集中した様子が見て取れます。直後の反発局面では出来高が減少傾向にあり、買い戻しの勢いはやや限定的。こうしたボリュームの動きは、相場参加者の心理やポジションの偏りを反映します。出来高と価格変動の関係は出来高からも重要な分析ポイントです。
MACDやRSIなどのモメンタム指標を確認すると、MACDは依然としてマイナス圏、RSIも30〜40付近で推移しています。これは売られすぎのシグナルにはなりつつも、明確な転換点はまだ到来していない状況です。MACDのゴールデンクロスやRSIの反転上昇など、モメンタム改善が見えれば一時的なリバウンドにも注目が集まるでしょう。
ADX(Average Directional Index)が25以上を維持している場合、トレンドが強いことを意味します。現状、ADXが高水準の場合は下落トレンドが優勢と判断できます。ADXの詳細についてはこちらを参照ください。
レベル | 価格 | 根拠・解説 |
---|---|---|
短期レジスタンス | 105,000ドル | 20EMA付近、直近の支持線からレジスタンスへ転換 |
中期レジスタンス | 107,000ドル | 200SMA水準、以前の保ち合いレンジ上限 |
短期サポート | 103,000ドル | 急落後の下値、反発ポイント |
下値ターゲット | 101,000ドル | 心理的節目、過去の出来高集中ゾーン |
テクニカルだけでなく、ビットコイン相場には経済指標やマクロニュースの影響も大きいです。FOMCや米国CPI発表、規制ニュースなどは突発的な値動きをもたらすことがあるため、必ず最新情報も並行してウォッチしましょう。相場の変動要因全般については投資の基礎知識も参考になります。
現在のBTC/USDは下落トレンド継続中ですが、短期的には103,000ドル台のサポートが意識されています。ここを割り込むと、心理的節目である101,000ドル台まで一段安のリスクも。逆に、105,000ドル台を上抜けてくると、短期的なショートカバーやリバウンドも狙える局面となります。
トレード戦略としては、「戻り売り(リバウンド後の売り)」が現状優勢ですが、出来高やモメンタムの転換シグナル(MACDクロスやRSIの反転)が出た場合は素早く戦略を修正する柔軟さも大切です。モメンタム指標も参考に、客観的なデータに基づいて判断しましょう。
・BTC/USDは1時間足で下落トレンド継続中。
・104,200ドルからの急落後、103,000ドルがサポートライン。
・105,000~107,000ドルのレジスタンスゾーンを抜けるまでは反発限定的。
・モメンタムや出来高の回復サインが出るまで「戻り売り優勢」だが、反転時は素早い対応が必要。
※免責事項:本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。最終的な投資判断はご自身でお願いいたします。
本記事は、公開されているチャート情報と信頼できるデータをもとに分析を行っていますが、相場は予期せぬニュースや経済指標によって大きく変動することがあります。投資に関する最終的なご判断は、ご自身で十分に情報を確認したうえで慎重に行ってください。なお、この記事は投資助言を目的としたものではありません。
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