【USD/JPY】1時間足チャート分析｜2025年4月28日

DANIEL JOHN GRADY
2025年04月28日

USD/JPY分析 – 143.50付近で横ばい、トレンド転換の兆しか

概要（2025年4月28日 03:00時点）

USD/JPYは現在143.62付近で推移しており、上昇後の一服局面に入っています。テクニカル指標であるADX（トレンドの強さ）、DMI（方向性指数）、移動平均線（MA）を基に、今後の展開を予測します。直近では強い上昇を見せたものの、現在はレンジ気味の動きに移行しており、方向感に乏しい展開となっています。ここから上に抜けるか、それとも調整に入るかが注目ポイントとなります。

注目ポイント1：50MAと200MAによるサポート体制

現在のUSD/JPYは、50MA（青）・200MA（赤）ともに右肩上がりで推移しており、依然として中期的な上昇トレンドは継続中です。特に50MAが実勢レートの下で支えとなっているため、強い売り圧力が入らない限り、大幅な下落は考えにくい状況です。一方で、143.80〜144.00付近に上値抵抗が存在しており、ここを明確に突破できなければ、短期的には調整局面入りするリスクも高まります。押し目としては、143.20〜143.00ゾーンが意識され、ここを下回ると一段安の可能性も出てきます。

※画像出典：cTraderプラットフォーム

注目ポイント2：ADXが示すトレンド減速シグナル

チャート下部のADX（黄色ライン）は0.20を下回る水準で推移しており、トレンドの勢いが徐々に弱まっていることを示唆しています。加えて、+DI（緑）と−DI（赤）の差も縮小傾向にあり、買い方・売り方のバランスが均衡してきています。この状況では、ブレイクアウト狙いよりも、レンジ内での短期売買（レンジトレード）が有効となる局面です。ADXが再び上昇し始めるまでは、急激なトレンドフォローには慎重な姿勢が求められます。

今後の展開予想とトレード戦略

USD/JPYは現在、短期的な方向感に欠ける展開となっており、次の展開としては以下のポイントが注目されます。
144.00のレジスタンスを明確にブレイクできるか
143.20〜143.00ゾーンのサポートを維持できるか
ADXの動向からトレンド発生の兆しが出るか

トレードシナリオ例

強気シナリオ（上昇狙い）
エントリー：143.80〜144.00のブレイクアウト時
利確目標：144.30〜144.50
損切り：143.40割れ

弱気シナリオ（反落狙い）
エントリー：143.00割れ
利確目標：142.70
損切り：143.50超え

まとめ：

方向感欠如の中、ブレイク待ちが基本戦略。現在のUSD/JPYは、移動平均線は上向きながらも、ADX低下によりトレンドの力が弱まっていることが確認できます。次なる動意を探る上では、144.00の上抜け、もしくは143.00割れといった明確なシグナルを待った方が賢明でしょう。トレンドフォロー型だけでなく、短期的なレンジトレード戦略も柔軟に検討する必要があります。