2025年4月17日時点、USD/JPYは142.51円付近まで急速に反発しました。直近の強い下落トレンドの中における大陽線による戻しではありますが、価格は200期間移動平均線(200MA)の下に位置しており、依然として中長期的には弱気相場が継続しています。今回の上昇が一時的な戻りに留まるのか、それとも本格的な転換となるのかが注目される局面です。
チャート出典:cTrader
17日東京時間初頭に大陽線が形成され、急激なショートカバーによる買いが入りました。しかし、その後のローソク足では上ヒゲが目立ち、142.60〜142.80円付近で上値を抑えられています。これは、過去にも売り圧力が強かったゾーンであり、再び戻り売りが意識されている可能性があります。今後このゾーンを明確に突破できなければ、反発は限定的なものに終わるリスクがあります。
ADX(平均方向性指数)は、反発局面で一気に30台後半まで上昇し、市場がトレンド的な動きに移行していることを示しています。ただし、ADXはトレンドの「強さ」を示すだけで、方向性は表しません。直前の下落からの急反発に伴う勢いを示している可能性があり、本格的な上昇トレンドへの転換と判断するには40超えと価格の200MA上抜けが必要です。
MACDラインはシグナルラインを上抜け、ヒストグラムもプラス圏に転換しました。これは短期的な上昇モメンタムのサインですが、ゼロラインの下での動きである点に注意が必要です。
現在の値動きは、下降トレンドの中の戻り局面と考えるのが基本スタンス。
ただし、MACDとADXの動向から、一部では上昇転換の可能性も浮上している。
強気シナリオ(反発狙い)
エントリー:142.50を明確に超えるタイミング
利確目標:143.00〜143.40
損切り:142.10未満
弱気シナリオ(ブレイク狙い)
エントリー:142.00割れ
利確目標:141.30
損切り:142.80以上
現在のドル円は、テクニカル的には反発の兆しがあるものの、中期トレンドの壁(200MA)が依然として重く、方向感に乏しい状況が続いています。今後のポイントは、200MAを明確に上抜けるか、それとも再び売りが優勢となるかという分岐点にあります。トレーダーは、リスク管理を徹底し、ブレイクの兆しに柔軟に対応できる戦略を構築すべき局面です。
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