TRX/USD(トロン/米ドル)は20日から21日未明にかけて、0.258ドル付近から急伸し、0.268ドル台まで上昇。その後は利益確定売りに押され、一時的な下落となりましたが、現在は0.261付近で下げ止まりの兆しが見られます。テクニカル指標では上昇トレンドの一服感はあるものの、移動平均線上での価格維持、ADXの高止まり、MACDの巻き戻しの兆しなどから、再び上昇に転じる可能性が浮上しています。
現在のTRX/USDは、50時間移動平均線(青)と200時間移動平均線(赤)の上に位置しており、依然として「買い優勢」の構造が保たれています。短期的な押し目が入ったとはいえ、200MAにタッチすることなく反発の兆しを見せている点は注目です。特に、50MAがサポートとして機能し続けており、再度の上昇トライに備えた“地固め”と見ることもできます。
ADX(黄色線)は現在も50〜60の高水準にあり、明確なトレンドが継続していることを示しています。+DI(緑線)はやや横ばいながらも−DI(赤線)を依然として大きく上回っており、トレンド転換ではなく「上昇一服」と解釈される状況です。ADXが低下し始めるまで、トレンド継続前提のシナリオが有効です。
MACD(赤線)は一時的にシグナルライン(黄色線)を下抜け、売り優勢の兆しを見せましたが、現在は横ばいから再クロスの兆しを見せつつあります。ヒストグラムもマイナス圏で縮小傾向となっており、モメンタムの巻き戻しが近い可能性を示唆しています。ここでMACDが再びゴールデンクロスを形成すれば、再度の上昇加速が期待できます。
直近の調整局面では出来高もやや減少傾向にありますが、トレンド初動での出来高上昇が大きかったことから、市場全体の関心は高い状態と考えられます。今後、再びボリュームが増加する局面があれば、それがトレンド再開のシグナルとなる可能性もあります。
※画像出典:cTraderプラットフォーム
TRX/USDは、以下の価格帯と指標動向に注目することで、次の戦略を構築しやすくなります。
強気シナリオ(反発狙い)
エントリー:0.260ドル付近で下げ止まり確認後にロング
利確目標:0.268〜0.270ドル
損切り:0.257ドル割れ
弱気シナリオ(反発失敗狙い)
エントリー:0.268ドル手前で上値の重さを確認後にショート
利確目標:0.260ドル
損切り:0.271ドル超え
TRX/USDは一時的な調整局面にありますが、依然としてトレンド全体は強気寄りの構造を維持しています。ADXの高水準維持とMACDの再反転の兆し、そして移動平均線のサポート構造から見ても、短期的な反発上昇が意識される場面です。次の動きがどちらになるかを見極めるため、MACDのクロスや出来高の推移に注目し、慎重なポジション構築が求められます。
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