「EUR/USDがまさかの反発！1.1200突破でトレンド転換確定か？」

DANIEL JOHN GRADY
2025年05月14日

EUR/USD分析 – 1.1200突破後の調整局面、次の方向性を探る

概要（2025年5月14日）

EUR/USDは、前日の米CPI発表を受けて1.1200を突破し、現在は1.1185付近で推移しています。1時間足チャートでは、50時間移動平均線（50MA）と200時間移動平均線（200MA）の両方を上回っており、テクニカル的には上昇トレンドが継続しています。ADX（平均方向性指数）は68.77と高水準を維持し、強いトレンドの存在を示唆しています。DMI（方向性指数）では+DIが−DIを上回っており、買い圧力が優勢であることが確認できます。出来高も増加傾向にあり、トレンドの信頼性を高めています。

注目ポイント1：移動平均線のサポート機能

現在のEUR/USDは、50MAと200MAの両方を上回って推移しており、短期的な上昇トレンドが継続しています。特に50MAがサポートとして機能しており、価格が押し目を形成する際の下支えとなっています。200MAも上向きに転じており、中期的なトレンドの強さを示しています。これらの移動平均線がサポートとして機能し続ける限り、上昇トレンドの継続が期待されます。

注目ポイント2：ADXとDMIが示す強いトレンド

ADXは68.77と高水準を維持しており、強いトレンドの存在を示唆しています。一般的に、ADXが25を超えるとトレンドが発生していると判断され、50を超えると非常に強いトレンドとされます。DMIでは+DIが−DIを上回っており、買い圧力が優勢であることが確認できます。この組み合わせは、上昇トレンドの継続を示唆しており、押し目買いの好機となる可能性があります。

注目ポイント3：出来高の増加とトレンドの信頼性

出来高は、1.1200突破時に増加しており、買い圧力の強さを裏付けています。一般的に、出来高が増加しながら価格が上昇する場合、トレンドの信頼性が高まります。現在の調整局面では出来高がやや減少していますが、これは一時的な利確売りや押し目待ちの動きと解釈できます。再び出来高が増加しながら価格が上昇する場合、上昇トレンドの再開が期待されます。

※画像出典：cTraderプラットフォーム

今後の展開予想とトレード戦略

EUR/USDは、以下の重要ポイントを中心に、今後の展開が分岐していく可能性があります。

1.1200のレジスタンス突破の持続性：1.1200を明確に上抜けて定着すれば、次のターゲットとして1.1245〜1.1260が視野に入ります。
1.1165〜1.1170のサポートゾーン：このゾーンが維持されれば、押し目買いの好機となります。
ADXの動向：ADXが70を超える場合、トレンドの過熱感に注意が必要です。逆に、ADXが低下し始めた場合、トレンドの減速を示唆する可能性があります。

トレードシナリオ例

強気シナリオ（上昇トレンド継続）
エントリー：1.1205ブレイク確定後にロングエントリー
利確目標：1.1245〜1.1260
損切り：1.1175割れ

押し目買いシナリオ（調整局面でのエントリー）
エントリー：1.1165〜1.1170での反発確認後にロングエントリー
利確目標：1.1200〜1.1220
損切り：1.1150割れ

逆張りシナリオ（短期的な調整狙い）
エントリー：1.1200付近で上値が抑えられる形を確認後にショートエントリー
利確目標：1.1170前後
損切り：1.1215超え

まとめ：

EUR/USDは、テクニカル的に強い上昇トレンドが継続しています。移動平均線、ADX、DMI、出来高といった複数の指標が強気を示唆しており、押し目買いやブレイクアウト後の順張り戦略が有効な局面です。ただし、トレンドの過熱感や調整リスクにも注意が必要であり、リスク管理を徹底しながらトレードを行うことが重要です。