【EUR/USD】1時間足チャート分析｜2025年4月8日

DANIEL JOHN GRADY
2025年04月08日

概要：ユーロドルは小幅反発、短期トレンドの分岐点に接近

2025年4月8日時点のEUR/USD（ユーロドル）1時間足チャートでは、短期的な下降トレンドの中で底堅い動きが見られ、直近では反発基調が確認されています。本記事では、ADX、MACD、移動平均線などのテクニカル指標を中心に、今後の値動きについて分析を行い、実践的なトレード戦略も提示します。
ユーロに関連する最新のファンダメンタルズ情報については以下のサイトを参照ください：

欧州中央銀行（ECB）公式サイト

注目ポイント1：200MAと50MAの挟み撃ち、価格の攻防が継続

チャートを見ると、ローソク足は現在、200期間移動平均線（赤線）と50期間移動平均線（青線）の間に位置しています。これは短期と中長期のトレンドが交錯していることを示し、上値ブレイクの試みに対する警戒感が市場にある状態です。現在価格は1.0978付近で推移しており、心理的節目である1.1000ラインが意識されています。

※画像出典：cTraderプラットフォーム

注目ポイント2：ADXが40超え、トレンド強化の兆候

ADX（平均方向性指数）は40を上回る水準にあり、トレンドの強まりを示唆しています。直近の陽線連続もこれに一致しており、買い圧力が増加していることが読み取れます。仮にこのまま1.0985を突破する場合、短期的な上昇トレンドへの転換が視野に入ってくるでしょう。

注目ポイント3：MACDが強気クロス、転換サイン点灯か

MACDでは、MACDラインがシグナルラインを下から上へクロスする「ゴールデンクロス」の兆しが見られます。ヒストグラムもゼロラインへ向けて収束しており、勢いのある反転局面が形成されつつある印象です。ただし、ゼロラインをしっかりと上抜けるまでは慎重な判断が必要です。

今後の展開予想とトレード戦略：1.0985ブレイクに注目

現在のEUR/USDは、下げ止まりの兆しを見せつつあります。以下のテクニカル要素がトレードの判断材料になるでしょう：
MACDがゼロラインを上抜けるかどうか
ADXが高止まりし、トレンドの持続性を示すかどうか
1.0985の短期レジスタンスを明確に突破できるか

トレード例（シナリオ別）

強気シナリオ（反発継続）
エントリー：1.0980〜1.0985付近
利確目標：1.1010以上
損切り：1.0955未満

弱気シナリオ（ダブルトップ警戒）

エントリー：1.0950割れ
利確目標：1.0915
損切り：1.0980以上

※本戦略はあくまでテクニカル分析に基づいた参考情報であり、最終的な判断はご自身で行ってください。

まとめ：転換期に入ったユーロドル、次の一手は慎重に

現在のテクニカル分析では反発の兆しが色濃く出ており、短期的な上昇シナリオも現実味を帯びてきています。ただし、明確なレジスタンス突破がなければ、再びレンジ相場に戻る可能性もあるため、慎重かつ柔軟なトレード判断が求められます。今後1〜2日の値動きが、ユーロドルの新たな方向性を決定づける可能性があるでしょう。