スターリング銀行が暗号関連取引を全面禁止、「高リスク」を理由に

英国のチャレンジャーバンクであるStarling Bankは、現在、顧客が同社のカードを使用して暗号通貨に関する取引を行うことを禁止しています。このデジタルバンクは、その動きの背景として、暗号活動の「高リスク」を挙げています。

チャレンジャーバンクは、顧客の1人がソーシャルメディア上で失敗した暗号通貨取引について苦情を言うまで、公式に何も明らかにしませんでした。

「金融犯罪に関連する当社の立場を常に見直しています。私たちは、暗号通貨を使った取引はリスクが高いと判断しています。私たちは、暗号商人へのすべてのカード支払いを防止し、送受信のさらなる制限を実施する決定を下しました」とスターリング銀行はツイートで書いています。

チャレンジャーバンク

Starlingの最新の公式指標によると、顧客数は270万人でした。さらに、このデジタルバンクは、2022年度に、93％急増した1億8800万ポンドの収益をあげました。税引前利益で3,000万ポンドを超える黒字企業となりました。

スターリングが暗号を取り締まったのは、これが初めてではありません。このチャレンジャーバンクは2021年5月、「一部の暗号通貨取引所への支払いで金融犯罪の疑いが高い」として、暗号取引所への支払いを1カ月間停止した。

スターリングがすべてのカードで暗号取引を禁止したのに対し、他のいくつかの英国銀行は、クレジットカードでのみ暗号取引に制限を課しました。Lloyds、NatWest、Virginは、2018年以来、クレジットカードでの暗号取引を許可していないと報告されています。

Starlingは何も明言していないが、暗号に対する最新の取り締まりは、FTXの最近の崩壊に影響されているのかもしれません。サム・バンクマン＝フリードが設立した暗号通貨取引所は、評判が高く積極的に成長している暗号スタートアップの1つで、前CEOによるいくつかの物議を醸す不正とされる決定により、数日で崩壊しました。

FTXの破綻を受け、世界中の金融市場規制当局が警戒を強めています。オーストラリアやキプロスの規制当局を含むいくつかの規制当局は、現地のFTX事業体のライセンスを停止しました。同時に、バハマの監視当局は、現地のFTX事業体が保有する顧客資産を政府が管理するウォレットに移管しました。