現在、個人投資家の間で最も懸念されているのは、国内経済の減速に関するものである。eToroの最新四半期調査によると、この懸念はインフレ懸念と地政学的紛争の影響を上回っている。
投資家の信頼感指標は低下
eToroの2023年第2四半期の調査には、13カ国、3大陸に散らばる10,000人以上の個人投資家が参加している。参加国には、英国、米国、ドイツ、フランス、オーストラリアが含まれる。
調査報告書によると、インフレ対策として中央銀行が利上げを実施するなかでも、世界各国の景気は回復基調を維持した。この底堅さが今年の株価上昇に寄与した一方で、ほとんどの個人投資家はもはや強い市場機会を見いだせないでいる。
同レポートは、「個人投資家は現在、来るべき景気減速に備えている」と指摘している。従って、eToroが投資家の信頼度を調査するために使用したすべての指標は、四半期中にすべて低迷し、ポートフォリオ、世界経済、国内経済に対する信頼度は、それぞれ71%、40%、45%と5ポイント低下した。
「世界の個人投資家の間では、自国市場の景気後退の脅威が急増し、最大のリスクとして認識されるようになった(18%)。
個人投資家は逆張り
さらにeToroは、2022年10月に市場が底を打った後、個人投資家はいち早く株を買ったが、大多数は "現在再び逆張りをしている "と説明している。つまり、ほとんどの投資家は「強気市場のシナリオ」を買っていないということだ。実際、調査対象となった投資家のうち、市場が再び強気相場に入ったと考えているのはわずか11%だった。
eToroは、「(個人投資家は)ハイテク株の勝ち組に乗る一方で、コモディティ株や銀行株の出遅れ銘柄をすくい上げようという、二本立ての "バーベル戦略 "をとっている」と説明している。
このような傾向にかかわらず、eToroの調べでは、かなりの数の個人投資家(31%)が前四半期に投資ポートフォリオを積み増ししており、投資を減らしたと答えたのはわずか12%だった。同様に、別の31%が今後3ヶ月の間に投資資金を増やすと回答した一方で、約11%が同じ期間にポートフォリオの規模を縮小する予定だと回答した。
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